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2026年2月3日お知らせ

【太陽光パネルの基礎講座|第32回】 太陽光パネル洗浄は本当に必要? 発電量とデータで見る洗浄効果

1. はじめに

太陽光パネル洗浄について、よくこんな声を聞きます。

  • 「雨で自然に流れるのでは?」

  • 「洗浄しなくても問題ないと聞いた」

  • 「費用をかけるほどの効果はあるの?」

確かに、太陽光パネルは“動かなくなる”設備ではありません。
しかし実際には、気づかないうちに発電量が落ち続けているケースが非常に多くあります。

第32回では、

「洗浄は本当に必要なのか?」

を、感覚ではなくデータをもとに解説します。


2. 太陽光パネルは本当に汚れない?

太陽光パネルは屋外に設置され、常に環境の影響を受けています。

代表的な汚れは以下の通りです。

  • 砂ぼこり・土埃

  • 花粉・黄砂

  • 鳥のフン

  • 排気ガス・油分

  • 海沿いでは塩害

  • 火山灰・工業粉塵

これらは雨では完全に落ちません
特に、油分や鳥のフンは雨で広がり、逆に汚れを定着させることもあります。


3. 汚れが発電量に与える影響

パネル表面の汚れは、
太陽光がセルに届くのを妨げます。

その結果、

  • 発電量が徐々に低下

  • 部分影によるストリング全体の効率低下

  • ホットスポット発生リスクの増加

という影響が出てきます。

👉 1枚の汚れが、全体の発電量を下げる
これが太陽光発電の特性です。


4. 洗浄前後でどれくらい変わるのか?

実際の洗浄データでは、以下のような改善が確認されています。

状態 発電量改善の目安
軽度の汚れ 約3〜5%
中程度の汚れ 約5〜10%
重度の汚れ 10〜20%以上

特に、

  • 建屋上

  • 工場地帯

  • 農地併設

  • 海沿い

  • 長期間未洗浄

の設備では、10%以上回復するケースも珍しくありません


5. 「自然回復」はほぼ起きない

発電量低下は、
日射量の増減や季節変動に隠れてしまいがちです。

そのため、

  • 汚れても気づかない

  • 「こんなものだ」と思ってしまう

という状況が続きます。

しかし洗浄後、

「こんなに発電していたはずだったのか」

と初めて気づくケースが非常に多いのが実情です。


6. 洗浄が特に効果的なケース

✔ 発電開始から3年以上未洗浄
✔ 発電量が年々下がっている
✔ 同時期・同規模設備より発電が低い
✔ PCSやパネルに異常はない
✔ 鳥害・粉塵・塩害が多い立地

これらに当てはまる場合、
**洗浄は“対策”ではなく“回復手段”**になります。


7. 洗浄はO&Mの一部

太陽光パネル洗浄は、
単なる「見た目をきれいにする作業」ではありません。

  • 発電量回復

  • 劣化・異常の早期発見

  • 設備寿命の延長

  • O&M品質の向上

という役割を持つ、重要な保守作業です。


8. まとめ

太陽光パネル洗浄は、

  • 必要か不要か → ❌

  • いつ・どの状態で行うか → ⭕

が重要です。

発電量データを正しく見れば、
洗浄が「コスト」ではなく
**“発電量を取り戻す投資”**であることが分かります。