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2026年3月9日お知らせ

【太陽光パネルの基礎講座|第37回】 太陽光発電の発電量が落ちた?

【太陽光パネルの基礎講座|第37回】

太陽光発電の発電量が落ちた?

1. はじめに

太陽光発電を運用していると、

  • 「最近、発電量が少ない気がする」

  • 「去年より売電量が減っている」

  • 「設備は壊れていないのに発電が落ちた」

と感じることがあります。

太陽光発電は長期間安定して稼働する設備ですが、
さまざまな要因によって発電量が低下することがあります。

第37回では、
発電量が落ちたと感じたときに確認したい
主な原因とチェックポイントを解説します。


2. まず確認すべき「季節要因」

発電量は一年を通して一定ではありません。

主な理由は以下の通りです。

  • 日照時間の違い

  • 太陽の高さ

  • 天候の変化

一般的に、日本では

季節 発電量の傾向
発電量が多い
気温上昇でやや低下
安定して高い
日照時間が短く低下

まずは
前年同月と比較することが重要です。


3. パネルの汚れ

太陽光パネルの発電低下の原因として
最も多いのが 汚れです。

代表的な汚れ

  • 砂ぼこり

  • 花粉

  • 鳥のフン

  • 排気ガス

  • 工業粉塵

  • 塩害

これらは光の透過を妨げ、
3〜20%程度の発電低下につながることもあります。


4. 影(シャドー)の発生

太陽光パネルは影に弱い設備です。

次のような要因で影ができることがあります。

  • 樹木の成長

  • 新しい建物

  • 電柱・アンテナ

  • 落ち葉やゴミ

一部のパネルに影がかかるだけでも、
ストリング全体の発電量が低下する場合があります。


5. パネルの劣化

太陽光パネルは長期間使用すると
少しずつ発電効率が低下します。

一般的な劣化率は

年間 約0.5%程度

とされています。

ただし、

  • マイクロクラック

  • ホットスポット

  • 表面劣化

などが発生すると
想定より早く性能低下するケースもあります。


6. パワーコンディショナ(PCS)の不調

PCSは太陽光発電の「心臓部」です。

次のような症状がある場合は注意が必要です。

  • エラー表示

  • 再起動を繰り返す

  • 発電停止が発生する

PCSは
10〜15年程度で更新が必要になることが多い設備です。


7. ケーブル・接続トラブル

意外と見落とされがちなのが
配線トラブルです。

原因としては

  • ケーブル劣化

  • 接続不良

  • 動物によるかじり

などがあります。

これらは
点検しないと気づきにくい問題です。


8. 発電量を確認する方法

発電量低下の原因を見つけるには
次のデータを確認するのが有効です。

✔ 前年同月の発電量
✔ 日射量との比較
✔ 同規模設備との比較
✔ PCSの発電ログ

これらを確認することで
自然要因か設備問題かを判断できます。


9. 定期点検の重要性

発電量低下を防ぐためには、

  • 定期点検

  • パネル洗浄

  • 発電量モニタリング

といった O&M(運用・保守) が重要になります。

早期発見ができれば
大きな発電損失を防ぐことができます。

10. まとめ

太陽光発電の発電量低下には、

  • 季節要因

  • パネル汚れ

  • 影の発生

  • パネル劣化

  • PCSトラブル

  • 配線問題

など、さまざまな原因があります。

発電量が落ちたと感じた場合は、
原因を一つずつ確認することが重要です。

適切な点検とメンテナンスを行うことで、
太陽光発電設備を長く安定して運用することができます。