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2026年2月9日お知らせ

【太陽光パネルの基礎講座|第33回】 太陽光パネルの汚れの種類と発電への影響 ― 放置するとどうなる? ―

1. はじめに

前回(第32回)では、
太陽光パネル洗浄によって発電量が実際に回復することを、データベースで解説しました。

では次に出てくる疑問がこちらです。

「そもそも、どんな汚れが
どのくらい発電に影響しているのか?」

第33回では、
汚れの種類ごとに発電への影響と、放置した場合のリスクを解説します。


2. 太陽光パネルの汚れは1種類ではない

一口に「汚れ」と言っても、
太陽光パネルに付着するものはさまざまです。

しかも、汚れの種類によって
発電量への影響の大きさ・危険性は大きく異なります。


3. 主な汚れの種類と特徴

■① 砂ぼこり・土埃

【発生しやすい場所】

  • 野立て

  • 農地周辺

  • 造成地・未舗装道路付近

【影響】

  • パネル全体が薄く曇る

  • 発電量がじわじわ低下(3〜5%)

  • 気づきにくいのが最大の問題

👉 最も多く、最も見逃されやすい汚れ


■② 花粉・黄砂

【発生時期】

  • 春(花粉)

  • 季節性(黄砂)

【影響】

  • 表面に粘着性の膜を形成

  • 雨で落ちにくく、埃を吸着

  • 年間を通して発電ロスが継続

👉 花粉+埃の組み合わせは要注意。


■③ 鳥のフン

【発生しやすい場所】

  • 建屋上

  • 電柱・架台付近

  • 海沿い・工場地帯

【影響】

  • 部分影が発生

  • 1枚の汚れでストリング全体の出力低下

  • ホットスポット発生リスク大

👉 発電低下だけでなく、故障・劣化の原因になる汚れ。


■④ 排気ガス・油分・工業粉塵

【発生しやすい場所】

  • 工場屋根

  • 交通量の多い道路沿い

  • 倉庫・物流施設

【影響】

  • 油膜状になり雨で落ちない

  • 汚れが定着しやすい

  • 洗浄しない限り改善しない

👉 建屋上洗浄で最も多いケース。


■⑤ 塩害(海沿い)

【発生しやすい場所】

  • 海岸から数km以内

【影響】

  • 発電量低下

  • 架台・配線の腐食

  • パネル表面の劣化促進

👉 洗浄+点検をセットで行う必要あり。


■⑥ 火山灰・特殊粉塵

【発生地域】

  • 火山周辺

  • 特定工業エリア

【影響】

  • 表面を完全に覆う

  • 発電量が10〜20%以上低下

  • 雨ではほぼ落ちない

👉 放置は致命的。


4. 汚れを放置するとどうなる?

■① 発電量低下が「当たり前」になる

  • 日射量の増減に隠れる

  • 劣化と勘違いする

👉 本来の発電性能を知らないまま運用することに。


■② ホットスポット・故障リスク

  • 部分影による局所発熱

  • セル破損

  • 最悪の場合、火災リスク

👉 汚れは「安全面」にも影響します。


■③ 洗浄しても回復しない状態になる

  • 長期放置による表面劣化

  • 汚れの固着

  • コーティング劣化

👉 「もっと早く洗っていれば…」
というケースも実際にあります。


5. 洗浄が必要なタイミングの目安

✔ 2〜3年以上未洗浄
✔ 発電量が年々低下
✔ 鳥害・粉塵が目立つ
✔ 工場・海沿い・農地併設
✔ 点検はしているが洗浄していない

これらに当てはまる場合、
汚れが原因で発電ロスが起きている可能性が高いです。


6. 汚れ対策は「洗浄+O&M」

重要なのは、
「汚れたから洗う」ではなく、

  • 点検で状態を把握

  • 洗浄で発電量を回復

  • 継続的に管理する

という O&Mの一環としての洗浄 です。


7. まとめ

太陽光パネルの汚れは、

  • 種類によって影響が違う

  • 放置すると確実に損失が積み重なる

  • 発電量だけでなく安全性にも関わる

という重要な要素です。

汚れは
「見た目の問題」ではなく
「発電性能と設備寿命の問題」